世界が注目する「ロボティクス家具」とは何か

船場からニューヨーク・デンマークへ進出

天板がスライドするキッチン(筆者撮影)

大阪は南船場の地から世界に打って出ようという家具屋さんがあります。その会社の名前は「I&C」。家具といっても普通の家具ではありません。背の高さや座る位置によって電動で上下する洗面台やキッチンを扱っています。

そのユニークな機能とデザイン性で、この5月にはニューヨークの国際現代家具見本市(ICFF)で「キッチン部門最優秀賞」を受賞しました。また家具の聖地といわれるデンマークでも評価が高く、デンマーク外務省国家プロジェクトに選出されました。現在、デンマークのデザイナー、IT業界、自治体と連携した活動が始まっています。

ハイテク!電動昇降機は使う人に優しい

この連載の一覧はこちら

「当社のコンセプトは、“人に合わせる、人に寄り添うこと”です」とI&Cの佐田幸夫社長。まだ41歳、ソフトな語り口が印象的な若い社長さんです。

IoT、AIなどの先進技術を活用。小さな子供からお年寄り、そして車いすの人まで、使う人の身長、体勢に合わせて、洗面台、キッチン、机などが電動で上下する家具を製造販売しています。

9年前、小学校から子供の寸法に合わせた設備を頼まれたのがきっかけです。人に寄り添う家具というコンセプトに、可能性を感じました。ボタンを押すとあらかじめ設定したストロークで上下に動く仕組み。洗面台、台所のシンク台、テーブルなどが自由に昇降します。

コントローラーでシンクロさせて脚も同時に昇降。静かでスムーズに動き、自社開発の非接触センサーで安全性にも配慮しています。すでに病院、介護施設などを含め、1500台の納入実績があります。

次ページ利用者の声を聞いてみると
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 岐路に立つ日本の財政
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
  • 高城幸司の会社の歩き方
  • 最新の週刊東洋経済
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
『会社四季報』新春号を先取り!<br>波乱相場にも強い大健闘企業

企業業績の拡大に急ブレーキがかかっている。世界景気の減速や原燃料費・人件費の高騰が重荷だ。そうした逆風下での大健闘企業は? 東洋経済最新予想を基に、上方修正、最高益更新、連続増収増益など6ランキングで有望企業を一挙紹介。