人気お好み焼き屋「受刑者就労支援」への情熱

大阪の「千房」から社会貢献の輪が広がった

これが千房のお好み焼き。お好み焼きが大っ嫌いだった社長は、「格好いい仕事」への脱皮を図った(写真:千房提供)

大阪の粉もんと言えば、お好み焼きです。そして、千日前に本社を置く「千房(ちぼう)」は、日本全国で58店舗、そしてハワイや東南アジアにも4店舗を展開するお好み焼きの一大チェーンです。でも、同社の中井政嗣社長、実は「お好み焼きが大嫌いだった」と言います。お好み焼きが口に合わないのではありません。お好み焼きのビジネスが好きでなかったそうです。

「義兄に言われて始めましたが、食べるのは好きでも、仕事として関わるのは好きではありませんでした。ビジネスとして格好悪いと思っていました。だから関わる従業員が、格好いい仕事、と胸を張れるようにしようと考えました。好きこそものの上手なれ、の逆もあるんです」

お好み焼きディナーコース2万円也!

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街のお好み焼き屋を受け継いで始めたのが住吉区。その後、千日前に千房を開店。創業者の中井社長自らお好み焼きを焼いていました。そのうち、ステーキハウスの店から後を受け継いでくれないか、と言われ、「ぷれじでんと千房」がスタートします。キャッチフレーズは“ちょっと気取ってみませんか”。ナイフとフォークで食べるお好み焼きを提案。しゃれたお好み焼きを食べたい、というお客さんの幅広いニーズに応えました。お好み焼き店として、百貨店に進出したのも日本初。さらにホテルに進出したのも日本初です。いずれも、お好み焼きを格好よくしたい、との熱い想いからでした。飛行機の機内食にも採用されましたが、当初は香りが立つ、と難色を示されたそうです。「逆転の発想で、Peachさんが歓迎してくれました。機内に漂うその美味しそうな香りがいいそうです」。

現場からの提案で、恵比寿ガーデンプレイスの店で、高級食材を使ったクリスマスのお好み焼きコース2万円を販売したこともあります。

「昔、藤本義一先生から、お好み焼きで1000円以上取ったら詐欺や、と言われましたが、コース料理2万円でも売れました。ものの価値観は変わるということです」と中井社長。今後もさまざまな試みに挑戦していこうと意欲満々です。

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