ルネサス、鶴岡工場閉鎖は本当に妥当なのか “消えかけた"独立案が再浮上

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そんな鶴岡工場の独立案や今回の大口案件に対して、ルネサスはなぜ冷淡なのか。

鶴岡工場はNEC系の流れをくむ

ルネサスは日立製作所、三菱電機の半導体を統合した会社とNECの半導体子会社が統合して誕生した会社だ。これまで社内のパワーバランスからの経営判断の遅れが指摘されてきた。現在は日立出身者が優位にあり、冷遇されているのがNEC出身者だ。そして鶴岡工場はNEC系。那珂工場は日立系の中核である。鶴丸社長、赤尾泰前社長も日立出身である。

もちろん、旧NECだからという理由だけで重要な判断を下すはずはないだろうが、もう少し冷静に判断したほうが、ルネサスにとっても、日本経済にとっても最終的にはプラスになるのではないか。

山田 雄大 東洋経済 コラムニスト

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やまだ たけひろ / Takehiro Yamada

1971年生まれ。1994年、上智大学経済学部卒、東洋経済新報社入社。『週刊東洋経済』編集部に在籍したこともあるが、記者生活の大半は業界担当の現場記者。情報通信やインターネット、電機、自動車、鉄鋼業界などを担当。日本証券アナリスト協会検定会員。2006年には同期の山田雄一郎記者との共著『トリックスター 「村上ファンド」4444億円の闇』(東洋経済新報社)を著す。社内に山田姓が多いため「たけひろ」ではなく「ゆうだい」と呼ばれる。

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前田 佳子 東洋経済 記者

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まえだ よしこ / Yoshiko Maeda

会社四季報センター記者

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