キヤノン御手洗会長、カメラビジネスに強気

御手洗冨士夫キヤノン会長兼社長に聞く

監視カメラの拡大に期待

――医療機器以外のM&Aの進捗はどうか。

「監視カメラや産業機器を補完する技術力を持った会社を探している。特に欲しいのはロボット技術。工場の製造ロボットは自分たちで作って自分たちで使っているが、まだまだとても売り物にはならない。新規事業としては、2016年以降の中期計画で、監視カメラが大きな柱の1つになると思う」

――2011―2015年の中期計画で売上高5兆円を目指していたが難しいか。今期の売上高は3兆8500億円の計画にとどまっている。

「11―12年の最初の2年は震災もあったし、円高が厳しかったので計画の進捗が遅れた。だから15年の5兆円は無理だと思う。だが、今期からようやく為替がモデレートになった。これから3年間がスタートの気持ちで、15年には少なくとも過去最高(07年の4兆4813億円)を超えていきたい」

――2016―2020年の中期計画の柱はどうなるか。

「カメラ、プリンターなどBtoCの事業よりも、次はBtoB分野を伸ばしたい。ロボット、露光装置、産業用の3Dプリンターなどを伸ばしたいし、監視カメラもBtoBとして大きくしたい。次の5年はできれば新しい人にやらせたいね。(交代は)なるべく早い方がいいが、リーマンショックが起きる以前のような落ち着いた経済状態が見通せるところまで(CEOを)続けるのが私の責任だ」

(ロイターニュース 村井 令二 ソフィー・ナイト 編集;田巻 一彦)

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