日本のビール、韓国で大人気のワケ アサヒ、サッポロなど日本勢がシェア拡大

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韓国のビール市場はこれまで2強が占めていた。「OBゴールデンラガー」「カス」のOBビールと、「ハイトビール」「マックス」「ドライフィニッシュd」が主力ブランドのハイトビールの両者だ。輸入ビールの成長は、彼らが直面する難題であり、新たな成長エンジンでもある。韓国で流通する輸入ビールは相当部分を彼らが供給している。

韓国2強も低カロリーなど付加価値ビールを投入

OBビールは最も多くの海外ブランドビールを輸入する企業だ。「バドワイザー」と「ヒューガルデン」のライセンスを受け、韓国南西部・光州で直接生産している。日本のサントリー、メキシコのコロナも輸入している。ハイトビールは日本のキリンを韓国で輸入、供給している。ロッテはアサヒ、毎日乳業はサッポロビールを取り扱っている。

韓国のビール企業も新商品を投入し、反撃の構えを見せている。OBビールはダイエットブームをにらみ、低カロリービールである「カス・ライト」を投入した。この製品のカロリーは100ミリリットル当たり27キロカロリー。普通のビールより33%少ない。

ハイト眞露はアルコール度数を下げた「ドライフィニッシュd」を準備している。同製品はデンマークの「デンブルー」と技術提携し、2010年に販売した国内唯一のドライタイプのビールだ。韓国企業は輸入ビールに次ぐ味と香りを帯びた新しいビールの開発に注力している。輸入ビールの味にほれた韓国の消費者をまた振り向かせることができるだろうか。

(韓国『中央日報エコノミスト』2013年8月5日号、『中央日報エコノミスト』は『週刊東洋経済』と提携関係にある、韓国有数の経済誌です)

チョ・ヨンタク 韓国『中央日報エコノミスト』記者
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