22歳寝たきりの詩人が紡ぐ「生きている証拠」 わずかに動かせる指先とペンで書き続ける

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せかいのなかで

このひろいせかいのなかで

わたしはたったひとり

 

たくさんの人のなかで

わたしとおなじ人げんは

ひとりもいない

 

わたしはわたしだけ

それがどんなに ふじゆうだとしても

わたしのかわりは だれもいないのだから

 

わたしはわたしのじんせいを

どうどうといきる

いきていてこそ

『いきていてこそ』(サンマーク出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

いまつらいのも

わたしがいきているしょうこだ

 

いきているから つらさがわかる

しんでいったともだちは

もうにどと ともにつらさをあじわえない

 

いまのつらさもかんどうも

すべてはいきていてこそ

 

どんなにつらいげんじつでも

はりついていきる

堀江 菜穂子 詩人

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ほりえ なおこ / Naoko Horie

1994年生まれ。出産時のトラブルから、重度の脳性まひを患う。体はほとんど動かせず、言葉も話せない。自宅の居間に据えたベッドで両親の介助を受けて暮らす。都立の特別支援学校に小学部から通い始め、中学部のころに筆談などを練習して生活力を身につける自主スクールに参加。幼少時から母が読み聞かせてくれていた詩を「心をかいほうするためのしゅだん」として書くようになり、これまで紡いだ作品はおよそ2000編にのぼる。現在は民間の障害者施設に通う。

公式Facebookページ(https://www.facebook.com/ikiteitekoso)

 

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