22歳寝たきりの詩人が紡ぐ「生きている証拠」 わずかに動かせる指先とペンで書き続ける
せかいのなかで
このひろいせかいのなかで
わたしはたったひとり
たくさんの人のなかで
わたしとおなじ人げんは
ひとりもいない
わたしはわたしだけ
それがどんなに ふじゆうだとしても
わたしのかわりは だれもいないのだから
わたしはわたしのじんせいを
どうどうといきる
いきていてこそ
いまつらいのも
わたしがいきているしょうこだ
いきているから つらさがわかる
しんでいったともだちは
もうにどと ともにつらさをあじわえない
いまのつらさもかんどうも
すべてはいきていてこそ
どんなにつらいげんじつでも
はりついていきる
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