タカタ、損失1000万円超の株主が話した本音 破綻発表の翌日、株主総会はどうなったのか

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「株主だから損をするのは承知の上だが、タカタが説明責任を果たしてきたとは思えない」(30歳男性)との批判も相次いだ。

76歳の男性は「少ない可能性に賭けていたが、残念。得られたこととすれば、自分の考えが甘かったことに気づけたこと。損失額は4ケタ万円。家一軒が飛んでしまったので、これを教訓にする以外、仕方がない」と話した。

タカタ製品を評価する株主も

経営危機が明るみになってもなお、株式を保有してきたのは、タカタがエアバッグの世界シェア2割を誇るグローバル企業だということがある。シートベルトやエアバッグといった安全性にかかわる製品を評価する声は依然多い。「死者が出たことばかりが注目されるが、どれだけの命を救ってきたかわからない。僕はタカタに拍手したい」(前出の36歳男性)との声もある。

前出の京都在住・57歳男性は「タカタは滋賀県の織物工場から創業した老舗企業。“売り手良し・買い手良し・世間良し”の3つがそろった近江商人としての姿勢に共感して投資していた。今となっては“世間良し”の部分で、社会的要請に応えられなかったのだと感じている」と残念がった。

株の価値を大きく毀損させたタカタ。企業姿勢を評価していた株主の期待までも裏切る結果となってしまった。

宮本 夏実 東洋経済 記者

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みやもと なつみ / Natsumi Miyamoto

自動車メーカー、部品会社を担当

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