コスパ検証!「MBA」は本当に稼げるのか? 「テキストで自習」では得られない価値とは

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MBAの学びは「稼ぐ力」と結び付くのでしょうか?(写真:cherezoff / PIXTA)
ビジネススクールに通えば、稼げるようになるのか? 2年という時間と、それなりのおカネを費やして学ぶ人たちは、何を求め、何を得て卒業するのか? そして、MBAに通う人たちが増え続けている事実は、何を物語っているのか?
ビジネススクールでの2年間で学ぶ必修基礎が「1フレーズ」ですっきりわかる、がコンセプトの『MBA100の基本』が6万部を突破した著者が、MBAの裏側にある真実をお伝えします。

 

MBA(経営学修士)というテーマに関して、多くの方がもっとも気になるのは給与でしょう。今回はそれについて取り上げます。

ハーバード・ビジネス・スクールを筆頭とする海外MBAでは、新卒学生の年俸が10万ドルを超えるのが普通です。2016年の調査でトップだったハーバードでは、中央値が15万8000ドル(1ドル=110円とすると約1740万円)、給与水準の高いヘッジファンド就職者などでは20万ドル超もザラということですから、少なくとも海外トップスクールでMBAを修了すれば、稼げるようになるのは間違いありません。

では、アメリカと違い、「マネジメントを目指すならMBA取得は当たり前」という感覚がまだ小さく、人材の流動性も低い日本ではどうでしょうか?

日本のMBAの実態は?

書籍『MBA100の基本』の著者、嶋田毅氏による「仕事に役立つ!明日から使える『MBAの基本』セミナー」を6/29(木)に開催します。残席わずか! 詳しくはこちら

これについては、筆者の所属するグロービス経営大学院の調査を見てみましょう。

2016年に実施された卒業生アンケートでは、卒業後の年収アップ幅は平均40%弱となっています。入学から何年かは経っていますので、当然その間にある程度の昇給もあるわけですが、そうしたベース昇給を大きく上回る昇給があったといえるでしょう。もちろん、一定数は転職もしています。

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