コスパ検証!「MBA」は本当に稼げるのか? 「テキストで自習」では得られない価値とは
MBA(経営学修士)というテーマに関して、多くの方がもっとも気になるのは給与でしょう。今回はそれについて取り上げます。
ハーバード・ビジネス・スクールを筆頭とする海外MBAでは、新卒学生の年俸が10万ドルを超えるのが普通です。2016年の調査でトップだったハーバードでは、中央値が15万8000ドル(1ドル=110円とすると約1740万円)、給与水準の高いヘッジファンド就職者などでは20万ドル超もザラということですから、少なくとも海外トップスクールでMBAを修了すれば、稼げるようになるのは間違いありません。
では、アメリカと違い、「マネジメントを目指すならMBA取得は当たり前」という感覚がまだ小さく、人材の流動性も低い日本ではどうでしょうか?
日本のMBAの実態は?
これについては、筆者の所属するグロービス経営大学院の調査を見てみましょう。
2016年に実施された卒業生アンケートでは、卒業後の年収アップ幅は平均40%弱となっています。入学から何年かは経っていますので、当然その間にある程度の昇給もあるわけですが、そうしたベース昇給を大きく上回る昇給があったといえるでしょう。もちろん、一定数は転職もしています。
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