ガラスのガリバー、新興国に復活懸ける

旭硝子、中国やブラジルなどに相次ぎ工場増設

その旭硝子が、年率約5%のハイペースで需要が拡大する東南アジア地域で基礎化学品の足場を固めようと、インドネシアにおいて合弁のコンビナートを増強している。

生産子会社の社名は、現地合弁相手の頭文字を一部引用したアサヒマス・ケミカル社。インドネシアのバリ島西部に位置するバンデン州にある。PVCや苛性ソーダで同国市場の約半分のシェアを握っており、東南アジアでは業界最大級のクロール・アルカリ製品の生産拠点だ。

バンデン州の生産拠点では、今年3月から苛性ソーダの増産設備が稼働し始めたばかりだが、再来年の2015年末をメドに塩ビモノマー(VCM)を含む各製品の設備を増設し、生産能力をほぼ倍増させる計画をこのほど明らかにした。

欧州で大リストラ、最終利益は3年前の10分の1

旭硝子は今2013年12月期の業績について、期初の段階では売上高1兆3000億円(前期比9.2%増)、営業利益1000億円(7.6%増)を計画していた。建築用や自動車用ガラス事業が、前期に生産規模縮小などのリストラを行った効果で増益基調に戻るというのがその前提だった。

しかし、ロシアなど東欧を含めた欧州不況が会社側の想定以上に長期化しており、中間決算(2013年1~6月期)を発表した7月末時点で、業績見通しの大幅減額修正を余儀なくされた。期初計画に比べて、売上高は1兆3500億円と円安効果で若干上振れるものの、営業利益は300億円減額の700億円に下方修正。

期初計画では前期比7.6%増の増益転換を狙っていたのが、修正計画では同25%減と、一転して3期連続減益となる見通しだ。

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