「朝」の首都圏大手私鉄、遅い列車はどれか

独自基準で各線「一番遅い列車」をランキング

京成電鉄では、各駅に停車する列車の名称は「各駅停車」ではなく「普通」だ。朝ラッシュ時、京成本線(京成成田─京成上野・61.2キロメートル)を走る普通で最も遅い列車は所要時間124分で、表定速度29.6キロと20キロ台が出た。一方、「『朝』の首都圏大手私鉄、一番速い列車は何か」において「アクセス特急」が表定速度65.3キロで第1位に輝いた成田スカイアクセス線(印旛日本医大─押上・39.2キロメートル)は、普通も所要時間60分・表定速度39.2キロとなかなかに速い。

次は京王電鉄にいこう。ラッシュ時には列車が渋滞するといわれる京王だが、スピードはどうだろうか。まずは最も距離の長い高尾線・高尾山口─新宿(44.7キロメートル)。各駅停車は所要時間105分・表定速度25.5キロとかなり遅いが、京王線京王八王子─新宿(37.9キロメートル)は所要時間94分・表定速度24.2キロとさらに遅い。相模原線の橋本─新宿(38.1キロメートル)も各駅停車で所要時間81分・表定速度28.2キロで、いずれも表定速度20キロ台だった。

朝はすべて各停の井の頭線

続いて、京王のもう一つの主要路線である井の頭線だ。「東京の住みたい街ベストワン」吉祥寺と主要ターミナル駅の渋谷を結ぶだけあって、全長12.7キロメートルと短い路線ながら乗降客は多い。

同線で特徴的なのは、7時台の吉祥寺発渋谷行きは各停が17本、8時台も12本あるのに対し、急行は7時台・8時台ともにそれぞれ2本のみという点。朝ラッシュ時は、7時10分発から8時42分発まで、約1時間半にわたって各停が26本も続くのだ。距離が短いぶん、速さよりも本数を増やし、できるだけ多くの乗客を輸送することに重点を置いているのがわかる。最も遅い各駅停車は所要時間33分、表定速度も23.1キロだ。昼の急行は最短16分なので、倍の時間がかかっていることになる。

小田原─新宿間82.5キロメートルの長い道のりである小田急小田原線は、小田原から新宿に直通する列車は急行と快速急行のみ。各駅停車はすべて途中駅停まりで、今回の対象時間帯だと快速急行も入らないため、対象となるのは急行のみだ。所要時間109分で表定速度45.4キロと、ここまで見てきた中では速い。

だが、実はこの列車も都心に近づくと遅くなる。向ヶ丘遊園―新宿間(15.8キロメートル)だけを見てみると、この区間に28分かかり、表定速度は33.8キロ。都心部で利用する人にはこちらのほうが実感が沸くかもしれない。

江ノ島線も、片瀬江ノ島―新宿間を直通する列車は急行のみだが、始発から8時台にかけては7時07分発の1本しかない。この列車は所要時間88分、表定速度40.8キロだ。

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