アマゾン株「1000ドル大台突破」の衝撃 アナリストは一段高を予想

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 5月30日、米株式市場で、米オンライン小売り大手アマゾン・ドット・コムの株価が一時1001.20ドルに上昇し、1000ドルの大台を突破した。フランスで2月撮影(2017年 ロイター/Pascal Rossignol)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 30日の米株式市場で、米オンライン小売り大手アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>の株価が一時1001.20ドルに上昇し、1000ドルの大台を突破した。現在S&P総合500種を構成している銘柄として、1000ドル台に乗せたのは、インターネット旅行予約の米プライスライン<PCLN.O>に続いて2社目。

アマゾンの株価は年初来で33%上昇し、時価総額は約1200億ドル増加している。アナリストの目標株価中央値は1100ドルで、株価がさらに10%上昇することが予想されている。

ソラリス・アセット・マネジメントのティム・グリスキー最高投資責任者は「どの銘柄にとっても1000ドルは心理的節目だ」とした上で、これはただの数字で、アマゾン株が一段と上昇するとの見方を示した。

アマゾンを除く米国の時価総額上位4社のうち、アップル<AAPL.O>とフェイスブック<FB.O>の株価も今年に入り33%近く上昇。グーグルの親会社アルファベット<GOOGL.O>とマイクロソフト<MSFT.O>はそれぞれ26%と13%値上がりしている。

アマゾンを含めたトップ5社の時価総額は合計3兆ドル近くとなり、S&P総合500種構成銘柄の時価総額の13%以上に相当する。

時価総額トップはアップルの8000億ドル超。アップルは3年前に1株を7株にする株式分割を行ったが、これがなければ現在の株価は約1080.11ドルとなる。

アルファベットの株価は最近994.32ドルに上昇し、S&P総合500種構成銘柄として1000ドル突破をアマゾンと競っていた。

プライスラインは2013年9月に1000ドルを突破し、直近では1850.50ドルで推移。ただ時価総額は920億ドル近くと、アマゾンの時価総額(4760億ドル)を大きく下回る。

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