小池都知事「自民党都連は改革を押す力なし」 豊洲移転、築地市場は時期よりも基準が大事

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──自民党で総裁選に出て、日本の社会はガラスの天井ではなく鉄だと言った。今は女性であることは、政治の世界でハンディか。

「鉄の天井があると思っていたが、チャレンジしてみると、それは絹の天井だったように思う。やってみなければわからない。チャレンジすることで鉄の構造は変わってくる」

──都民ファーストが、議会選の後、国政選挙に候補者を立てるとか、知事が将来的に国政にチャレンジする可能性は。

「全くない。私がそのあと、どこかで別のことをやると思ったら、職員はついてこない。メディアがあおっているだけで、その考えはない」

──自民党本部や首相官邸との関係をこれからどうするか。自民党都連の問題点は。

「保育施設の充実や東京再開発で、特区制度を活用するために国との連携は必要。日本経済を活性化していこうという方向性は一緒なので、そこはしっかり連携していきたい」

「自民党の都連は、私自身もいたが、改革のスピードを後ろに戻す力はあっても、前に押し出す力はない。私はそのことを知っているがゆえに、そこに挑戦している」

自民党を辞めたつもりだが、認められず

──今でも自民党の党員か。

「知らない。私はもう辞めたつもりだが、向こうは認めていない」

──豊洲移転、築地市場問題での決断のタイミングは。

「タイミングよりも基準が大事。市場のあり方戦略本部でこれからの市場全体の持続性なども、経営の観点から考えながらやっていく。タイミングについては、行政の手続きをしっかりと踏まえていくということ」

──東京都議会選挙の結果次第で、国政に何か影響があると思うか。

「私は今、東京都をどうするか、この一点に集中している。その後の国政の影響は、結果次第ではないか。そこに私はあまり興味を抱いているわけではない」

*インタビューは29日に行いました。

(宮崎亜巳、Linda Sieg 編集:田巻一彦)

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