課金スマホゲームで失敗しない親と子の心得 「ガチャ」の当たる確率を知っていますか

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しかし、確率が低すぎて、ゲームをやめてしまう人が増えてしまっては元も子もないということで、お正月や夏休みには、10回セットのガチャをすれば、レベルの高いキャラクターが当たる、出現率アップというキャンペーンが開催されるなど工夫が施されています。

3000円でレアキャラが手に入るのはお得?

最初の確率の低さから考えると、3000円でレベルの高いキャラクターが当たるとなれば……なんだかお得だと感じてしまう。希少価値の高いものが購買意欲をかき立てるのと同じで、出現率が低いキャラクターだとなおさら購買意欲が高まります。それを手に入れたときの満足感といったら。思わずガッツポーズをしてしまうかもしれません。

さらに、このゲームの特徴は希少価値の高いキャラクターを手に入れたときの満足感だけではありません。同じゲームはゲームでもテレビゲームの場合、1度クリアしてしまうとやめてしまう人が多い。一方、このゲームでは「自分の課金したキャラクターがいるからもったいない」という気持ちからやめられない。翌月も、また翌月もと継続する人が多く、離脱率が低くなります。

投資した分、少しでも回収しようという気持ちになってしまうパチンコと似ているため、スマホゲームのユーザー層はテレビゲームではなくパチンコのユーザー層と似ているといわれているのも納得です。

また、離脱率の低さには販売メニューにも仕組みが隠されています。約3000円で10回セットのガチャが行えると書きましたが、実際の販売メニューは3800円など3000円ぴったりではないのです。3000円分使ったとしても800円分が残り、その端数を残さないようにまた翌月も続けようと継続心を揺さぶるんです。

子どもの場合、「もったいない」というよりは、友達と遊ぶ楽しさからくる「強いキャラクターが欲しいから課金したい!」という気持ちが大半を占めていると思いますが、いずれにせよ、大人の心も子どもの心もわしづかみにして離しません。

この仕組みや数値を見たうえで、課金スマホゲームといい付き合いをしていくにはどうすればいいのでしょう。ただ楽しむだけでなく、大人は「学ぶこと」を、子どもには「教えること」を取り入れることで付加価値を生み出し、いい付き合いができるのではないでしょうか。

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