「中国逆回転」ー高成長路線の矛盾が噴出ー 過剰投資の裏で「影の銀行」が急拡大

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市場改革の徹底がリコノミクスの真骨頂

李首相は3月の就任直後から、「改革は最大のボーナス(紅利)である」として、市場化改革を徹底する方針を示してきた。その政策はエコノミストによって、1財政出動の抑制、2過剰融資の是正、3産業構造の改革、の3点にまとめられ、「リコノミクス」と称されている。

間の悪いことに、足元では外需低迷などを受け景気がさらに落ち込む気配がある。改革への抵抗が強まるのは必至で、限定的な景気対策を打つこともありうるだろう。

農村からの出稼ぎ者に対する都市戸籍付与や、雇用拡大を目指したサービス産業の育成など、必要な改革は難しく、時間のかかるものばかりだ。だが、それなくして中国の未来は開けない。

週刊東洋経済編集部
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