その後、カメラが切り替わると車内のシーンに移るのだが、その新幹線の車内が、本物そっくりなのだ。映画やドラマ、そして鉄道に詳しい人なら新幹線車内のアクションシーンはセットでの撮影という先入観があるかもしれない。だが、通路横の広告、荷物棚下にある空調の吹き出し口、床の模様などが総合的に醸し出す雰囲気は、ひょっとしたら本物のN700系を使ったのではないかと思わせる出来栄えだ。
そうはいっても、録画を繰り返して見ると、普通車やグリーン車の座席の色が微妙に違っており、やっぱりセットなのでは?と思わせる部分もある。そこで、関西テレビに確認してみたところ、「セットです」という回答があった。大がかりなアクションシーンの撮影では、カメラアングルの配置など、セットを使ったほうが迫力を出せる場合が多いからだ。激しい格闘のあまり、座席の枕カバーが引き裂かれるシーンもある。こうした演出は本物の車両ではNGだろう。アクションシーンのさなか、新幹線がトンネルに入ったり出たりするたびに窓の外が暗くなったり明るくなったりする。それがアクションシーンの緊張感を高める。こうした屋外の光の描写もセットだからこそ可能な演出だといえる。
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