本当に痩せたいなら「速く」走ってはいけない フルマラソンを目指す人なら知っておきたい

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1つ目は、「ペース」。目安となるのは、笑顔を保っていられるかどうか。このペースは人によって異なりますが、初心者であれば時速3~5キロメートル程度で、歩くくらいの速度です。想像以上に遅いと感じますが、焦ってスピードを上げてはいけません。トレーニングを続けていけば、笑顔を保てるスピードはしだいに上がっていきます。

この笑顔を保てる速度というのは「乳酸がたまらないギリギリのスピード」で、これがフルマラソンを完走するためにも重要です。乳酸がたまればたまるほど、体内に貯蔵されている糖がエネルギーとして消費されてしまいます。体内にエネルギー源として貯蔵できる糖の量は、距離でいえば30キロメートルを走りきれる程度なので、それではフルマラソンは完走できません。

笑顔を保てるぐらいのペースであれば、乳酸がたまらず、体内にたくさん蓄えられている脂肪をうまくエネルギー源として利用できるので、効率よく長距離を走れるようになるのです。

「フォアフット着地」で走る

2つ目のポイントは、「着地」です。何も意識せず走ってみると、かかとから着地している人が多いかもしれません。このかかと着地は、スロージョギングではNG。「フォアフット着地」で走ることが重要です。

フォアフットとは、足の指の付け根あたりのこと。裸足になってその場でジャンプをしたときに、いちばん先に着地する場所がフォアフットです。決して「つま先」ではないという点に注意してください。フォアフット着地がきちんとできていないと、走っていてアキレス腱やふくらはぎなどを痛めることがあります。

かかとの部分が厚底になっているランニングシューズも多いですが、それを履いてフォアフット着地をしようとすると、つま先着地になりやすい。スロージョギングをする際は、底が薄いシューズがお勧めです。

フォアフット着地の最大の利点は、先に述べたように足が受ける負担が小さいことです。米国の人類学者ダニエル・リーバーマンらが2010年に『ネイチャー』誌で発表した研究によると、足が受ける衝撃は、フォアフット着地よりかかと着地のほうが3倍も大きいということがわかっています。

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