マツダ、ロータリーエンジンへのこだわり 小飼社長、開発継続を改めて強調
6月に社長に就任したマツダの小飼雅道社長は7月19日、東洋経済オンラインなどのインタビューに応じ、2012年に生産を中止したロータリーエンジンについて、開発は引き続き行っていく方針を改めて示した。
エンジンは「吸気→圧縮→燃焼→排気」というサイクルによって、出力を生み出す。大半の自動車用エンジンはレシプロエンジンといって、バルブとピストンの往復・回転運動を軸にするが、ロータリーエンジンはおにぎり型のローターの回転運動だけでパワーが出る。世界でマツダだけが量産化に成功し、「往年の名車」と知られる2ドアスポーツカー「RX-7」や、そのコンセプトを引き継いだ4ドアスポーツカー「RX-8」などに搭載して、ロータリーエンジンの生産・販売を手掛けていた。
高出力で滑らかだが、燃費が悪いのが弱点
一方、ロータリーエンジンは出力が高く、まるでモーターのような滑らかな感覚でパワーが出るが、燃費の悪さなどから普及せず、RX-8とともに2012年をもって生産を終了していた。生産中止を決めた山内孝前社長(現会長)は、「研究開発は続ける」と語っており、小飼社長はその路線を継承する。
小飼社長は「ロータリーエンジンは、水素や軽油のほか質の悪い燃料でも動くなど多様な燃料源で動くというメリットがある。また、一定の回転数を維持する状態ならピストンエンジンより燃費もよい」と強調した。
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