小林麻央さんが「ブログ」を更新し続ける意味

病気発覚後から受け入れるまでの過程とは?

闘病中の小林麻央さんは、ブログを書き綴ることで自らを奮い立たせているようです(写真:Fast&Slow / PIXTA)

がんで闘病中のフリーアナウンサー、小林麻央さんは、病気を公表してブログを始められてから、より前向きに生きようとしておられるように見えます。1月29日に更新された、自身が退院したことを報告したブログでも、以下のように記しています。

今回の入院は
底まで行って、考え、
弱気になりました。暗くなりました。
ブログを書くことで
奮い立っていました。
「KOKORO.-小林麻央のオフィシャルブログ-」2017年1月29日

 

と記しています。ブログを通じて「わたしは多くの人とつながっている。同じ病気を抱えている人にも役立っている」という気持ちになったことが、病気に立ち向かう力となっているのではないでしょうか。

「病気でも社会とつながっている」という意識が大切

この連載の記事はこちら

私は、10年ほど前から患者会に積極的に参加し交流を持ってきた中で、自ら患者でありながら、会の世話をする人たちの多くが、明るく快活で、元気に満ちあふれていることに驚かされてきました。

「病気をもっていても、こんなに元気な人がいる。元気の反対が病気ではない」と気づかされたのです。しかし、「なぜ、この人はこんなに元気なんだろう」と不思議に感じてきました。

元気だから患者会の世話をできているのだろうか、あるいは世話をしているから元気になられたのだろうかなどと考えてきました。どうやら、そのどちらもが、イエスと言えそうです。

本人も周囲の人も「患者は病気をもった弱い存在であり、周りの人が面倒をみてあげなくてはならない」「病人は周りに迷惑をかけるばかりだ」と考えているようでは、患者はしだいに生きる場所と意味を失ってしまいます。しかし、「病人であっても社会とつながっている。患者には患者としてできること、やるべきことがある」と考えられるようになれば、患者も生きる希望を見いだすことができるのです。

次ページ病気を受容するまでに経る段階とは?
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 買わない生活
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
ホンダ「4代目フィット」がイマイチ売れていない理由
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「半導体パニック」自動車産業に与える巨大衝撃
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
これが世界のビジネス常識<br>会社とジェンダー

「ジェンダーギャップ指数ランキング2021」で日本は120位という結果に。先進7カ国中で最下位かつ、女性の社会的地位が低いとされるアフリカ諸国よりも下です。根強く残る男女格差の解消は、日本経済が再び競争力を取り戻すために必須の条件です。

東洋経済education×ICT