政府はベンチャー企業の海外進出も支援する いったいどんな会社を支援するのか

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日本のベンチャー55社が政府派遣で世界のイノベーション拠点を訪問する(写真:トーマツ・ベンチャーサポート)

最近、海外の投資家、メディア、行政機関、から、日本のベンチャーに関する問い合わせが増えてきました。ネットでの覇権争いから、ネットとリアルの融合での競争へとビジネス環境が変わる中、日本の技術力やものづくりが再度、注目されているのです。

そのような中、卓越した技術で、外国のプレーヤーを驚かせ、新たなつながりをつくるべく、日本ベンチャーを海外に派遣する事業が始まります。題して「飛躍: Next Enterprise」。本稿ではその概要を説明します。

海外ミッション「飛躍プロジェクト」とは?

1月末から3月にかけて55社のベンチャー企業が、政府派遣で世界のイノベーション拠点、シリコンバレー、ニューヨーク、オースティン、シンガポールを訪問します。彼らのミッションは、卓越した技術や革新的なビジネスモデルを示しつつ現地のキープレーヤーとつながり、日本のベンチャーの海外展開の道を拓くこと。

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このプロジェクトは、安倍晋三首相がシリコンバレー訪問の際に発表した「シリコンバレーとの架け橋プロジェクト」の一環で、潜在力の高い企業に海外に一歩踏み出し、大きな市場を押さえてもらう取組み、「飛躍:Next Enterprise」プログラムです。

派遣メンバーは、IoTやロボット、医療分野のえりすぐりのベンチャーで、規模は小さいけれど成長する可能性を持つ企業。多数の申し込みの中から民間有識者の審査委員会で選定されました。

政府ミッションというかたちでチームになって各拠点を訪問し、現地のベンチャー支援者、政府機関、すでに進出している先輩企業などの助けを受けつつ、キープレーヤーとの関係づくりや商談に当たります。

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