政府はベンチャー企業の海外進出も支援する いったいどんな会社を支援するのか

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民間有識者による審査で選ばれた55社の派遣企業の一部を紹介すると次のようになります。まず「ロボット・IoT系」では次の3社に注目です。

Seven dreamers laboratories

世の中にないモノを作り出す技術者集団。全自動衣類折り畳み機「ランドロイド」は画像解析技術、AIロボティクスを使い、どっさり置かれた洗濯済み衣類をピックアップ、形態を認識し、畳んで仕分け、積み上げます。そのほか、救急医療の気道確保の手法を応用した睡眠時呼吸サポート医療機器、いびきのない快眠を提供する「ナステント」など、画期的な製品を開発しています。

エーアイシルク

電気を通すシルク(絹)繊維を開発。高い導電性を持ちながら安全で快適、吸水性も確保。絹素材なので、肌触りがよく、長時間身に着けても肌荒れやストレスがなく、心拍や筋肉の動きなどの生体データを無理なくモニターすることが可能に。ヘルスケア、介護、スポーツ、アパレルなど多様な分野での活用が期待されています。

岩間工業所

小型高精度の切削加工機を製造。独自開発のアルゴリズムによる制御装置を搭載し、従来にない精度を実現しています。ものづくりの強さだけでなく、クラウドを活用したIoT加工やAI技術による職人技能の装置への組み込みにも取り組んでいます。

「医療・ヘルスケア系」の注目企業は?

QDレーザ

長年培ったレーザー光学技術を基に、フレームに内蔵された超小型プロジェクターから目の網膜に直接映像を投影し、視力に頼らず鮮明な画像が見えるようにするデバイスを開発。緑内障、白内障、糖尿病による網膜症等によるロービジョン(全盲ではないが、メガネやコンタクトでは矯正できない)の方々にものがよく見える喜びを提供します。

エルピクセル

医療・製薬・農業などライフサイエンス領域の画像解析に強みをもつ東京大学発ベンチャー。画像解析に人工知能技術を最適化することで、最高精度のソフトウエアを開発。現在、国立がん研究センターをはじめ複数の医療機関と連携し、人工知能を活用した医療画像診断支援の研究開発を進めています。

Molcure

医薬品の候補となる物質を探す次世代抗体医薬品探索サービスAbtracerを製薬企業やバイオテック企業に提供。Abtracerは、進化分子工学、ビッグデータ、人工知能を統合したサービスであり、既存手法では獲得できない優れた抗体医薬品候補を発見・構築することが可能となります。

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