総合復旧訓練はJR東海の発足以来毎年実施しており、今回で29回目だ。JR東海の各部署の社員をはじめ、関係会社やJR西日本、JR九州の社員など1200人が参加。新幹線の連結訓練も含めて36項目の訓練が行なわれた。
降雨や地震で崩壊した法面に土嚢を積み上げる訓練から、崩壊時に携帯無線機や線路沿いに設置されている沿線電話を使った通信手段取り扱い訓練といったものまで、内容は多岐にわたる。2015年に東海道新幹線の車内で起きた焼身自殺事件を念頭に、スモークマシンで車内に煙を滞留させ、列車火災時の車内状況を体感するとともに、初期消火や避難誘導の手順を確認する訓練も行なわれた。
新幹線の屋根上での応急処置を想定し、乗務員が新幹線の屋根の上に登って屋根上を歩行するという訓練もあった。N700系に屋根上昇降ハッチがあることを知らない人も少なくないだろう。
昨年4月の熊本地震では、走行中の新幹線がカントと呼ばれる傾斜区間で脱線したため復旧作業は困難を極めた。その教訓から今回の訓練ではカント区間で脱線した軌道モーターカーの復旧訓練も新たに設けられた。このように訓練の内容は毎年見直しが行なわれている。
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