東京だけでも、星の数ほどあるホテル。どれも大差ないと思ったら、大間違い。一歩足を踏み入れれば、そのホテルにしかない、魅惑のストーリーが展開している。
レジャーとしてのホテルを知れば、より日常が楽しくなるはず――。この連載では、注目のホテルの総支配人を訪ね歩き、知られざるホテルの物語を発掘していく。大阪遠征編、最終回。
インターコンチネンタルといえば、横浜みなとみらいの半月型の建物を思い浮かべる方が多いのではないだろうか。
どことなく上品で、控えめな印象のあるインターコンチネンタルだが、実はその運営会社であるインターコンチネンタル ホテルズ グループ(IHG)は、全世界で4600以上のホテルを持つ、世界最大のホテルグループだ。リーズナブルなファミリー向けホテルとして有名なあのホリデイ・インも傘下にある。
そのインターコンチネンタルが、ここへきて日本での展開を再び加速し始めた。尖兵が、大阪駅直結の商業施設グランフロント大阪に6月5日に開業したインターコンチネンタルホテル大阪である。グループのトップブランドとしては関西初進出。世界でも珍しいオマーン人のトップ、ハフィッド・アル・ブサイディ総支配人に、世界”最強”ホテルの魅力と集客術を聞いた。
大阪駅チカに出現、現代的ラグジュアリー
――大阪、関西地区に初めてインターコンチネンタルが進出しました。このホテルの特徴を教えてください。
われわれのホテルは「コンテンポラリー・ラグジュアリー」という新しいコンセプトをテーマに掲げています。お客様がリラックスできるように、部屋は50平方メートル以上の広さとしています。通常の部屋に加えて、長期滞在に対応できるサービスレジデンスも備えています。見晴らしもすばらしいですよ。
レストランやバーにも力を注いでいます。大阪は「食」で有名な街です。私どものホテルでは、近隣の地元の農家の方々から仕入れた、関西圏でいちばんすばらしい食材を使って、お客様に提供していきます。
お客様はほかのホテルとは違ったものを探していますし、ほかではできない経験を求めています。それをこのホテルで提供したい。ビジネスのお客さまにとっては、時間が非常に大切ですし、ホテルに滞在したときの経験の質が、実際のビジネスの結果にも大きく影響してくると思っています。
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