「ゲス極」失った事務所が放つ新バンドの正体 すでにホンダ「ヴェゼル」のCMで人気化
結成は2013年1月、20代の男性6人のグループで湘南を中心に活動してきた。デビューは2015年4月だ。ロック、ジャズ、ヒップホップなど、さまざまなジャンルが融合した音楽性が売りで、邦楽とは思えないほど独特の雰囲気を醸し出している。英語と日本語が交差する歌詞も独自の表現だ。
ボーカルのYONCE(ヨンス)をはじめ、ギターのTAIKING(タイキング)、ベースのHSU(スー)など、メンバーはそれぞれ個性的な名前を持つが、全員日本人で構成されている。
サチモスはまさに「ブレイク前夜」の状況だ。音楽ファンから注目されるきっかけとなったのは、昨年9月から放送されているホンダのSUV(スポーツ多目的車)「ヴェゼル」のテレビCMだった。
「Stay tune in 東京 Friday night~」というフレーズ(曲名はSTAY TUNE)を耳にした方もいるかもしれない。このCMで知名度は高まり、昨年7月に発売したミニアルバムや、以前に発売した旧譜の売り上げが大きく伸びている。
CM効果が続く中で新アルバムを発売
事務所としては、まずは比較的年齢の高い層から人気を集めると予想していたが、ミュージックビデオがSNSで共有されたことで、若いファンも増えているという。
こうした人気の高まりもあり、ライブ活動に加えて、昨年12月にはライブ映像を上映する招待制のドライブインシアター(巨大スクリーンを設置し、客は駐車場で車に乗ったまま鑑賞する)を開催。同じく12月には、グループの代表的な7曲を集めたアルバム「TSUTAYA rental selection」がTSUTAYAのレンタル限定作品として登場している。
さらに、今年1月25日には、セカンドアルバム「THE KIDS」の発売も控えている。テレビCM効果が続く中で新アルバムを投入することで、ファンの裾野はさらに広がりそうだ。
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