立川市、「1000円の婚姻届」に人気殺到のワケ 北海道から沖縄まで、全国から人が来た!

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婚姻届は住所のある市区町村でなくても提出できる。プレミアム婚姻届を使って立川市役所に提出した人のうち、市外の人が占める割合は44%にのぼった(発売した5月から12月末までの間)。結婚を機に立川を訪れてもらう、という市の狙いは、ひとまず成功したといえるだろう。

婚姻届を提出した思い出をインテリアとして飾っておくことができる。アルバムのような作りだ(写真:立川市提供)

最近では、婚姻届に続く新しい取り組みも始まっている。今年1月11日には、結婚証明書や便せん、結婚式の準備の様子などを記録できるアルバムがセットになった「Tama wedding box」を発表した。

結婚式の準備が楽しくなる、をコンセプトに、多摩地区のホテルなどによる多摩ウェディング推進会と福永紙工、立川市が共同で取り組んだものだ。

前述の立川市役所総合政策部の小林氏は「まだまだ若者の人口増加に向けた取り組みを考えている」と明かす。プレミアム婚姻届に加え、立川に若者を呼び寄せるプロジェクトを打ち出せるか。人口流出の阻止に向けて、立川市の奮闘はこれからも続きそうだ。

富田 頌子 東洋経済 記者

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とみた しょうこ / Shoko Tomita

銀行を経て2014年東洋経済新報社入社。電機・家電量販店業界の担当記者や『週刊東洋経済』編集部を経験した後、「東洋経済オンライン」編集部へ。

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