低価格国産ダウン「ナンガ」が売れまくる理由 3分の1の価格で「水沢ダウン」と真っ向勝負

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左からナンガのオーロラダウンジャケット、水沢ダウン、西川ダウン。今年もダウン業界は熱い火花を散らす(記者撮影)

2015年秋冬、ダウンジャケット業界の話題を集めたのは、スポーツアパレル大手・デサントが手掛ける「水沢ダウン」のヒットだった。価格は8万円台からと高価だが、防水、保温性に優れ、羽毛が抜け落ちることもない「最強のダウン」はセレクトショップで前年比3倍の取扱いとなり、売れに売れた。2016年もハーフコート丈のモデルやフードなしのモデルを発売し、さらなるユーザー層拡大を狙っている。

しかし、今年はそのダウン戦線に異変が起きている。あるセレクトショップの店員は語る。「水沢ダウン目当てで来店した客が、『高品質で値段も安い』と、別のダウンを3枚まとめて買っていくこともありました」。

そのメーカーこそ、滋賀県に本社・工場を構えるNANGA(ナンガ)だ。従業員数わずか50人の会社だが「アーバンリサーチ」を始め、約50のセレクトショップと取引している。

「ナンガ」ってどんなメーカー?

1番人気は「オーロラダウンジャケット」。表地に防水・透湿(水蒸気を逃がす)性の高いコーティングを施した軽量ナイロンを使用するなど、アウトドアシーンを想定したコンパクトな作りだ。生産は自社工場を中心にすべて国内で行っているが、3万4000円と手の届きやすい価格帯だ。

「タキビダウンジャケット」は火に触れても穴が空かない仕様だ(記者撮影)

さらに、今年新たに打ち出した目玉商品が「タキビダウンジャケット」。難燃性の素材を使用しており、価格も4万5000円と5万円以下に抑えた。火に触れても穴があかないダウンとして評判は上々だ。これらのダウンは30~40代の男性を中心にヒット。会社の予想を上回る売れ行きで、来年用の在庫まで販売している状況だという。

ようやく人気に火が付き始めたナンガのダウン。だが、知名度はさほど高くはない。一体どんなメーカーなのだろうか。

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