森トラ社長が語る、「東京が世界で勝つ」方法 「日本人はハード重視で、発信できていない」

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――京都など地方でも高級ホテルの誘致に積極的ですね。

大阪、京都、北海道、沖縄は非常に人気です。そういったところにある程度の宿泊施設はありますが、いわゆるグローバルスタンダードの最高級ホテルはなかった。

たとえば、日本人が「海外の秘境に行ってみたい」と思っても、情報が少ないローカルのホテルだけだと、ちょっと大丈夫かなと思うじゃない?(笑)それが日本のホテルや、国際ブランドのホテルがあれば、一定のレベルが保証されているから行こうかな、日本語は通じなくても英語が通じるからどうにかなるだろう、と考えると思います。

そういう意味で、本当に外国人を連れてきたいのであれば、地方にもグローバルスタンダードのホテルが必要です。ホテルができれば、相乗効果で知名度も上がり、観光客も来る。色々な意味で、地方が目的地になるきっかけを与えることができると思います。

「会社の仕事を手伝いたいならどうぞ」

――不動産業界で女性社長は珍しい存在ですが、女性トップであることの難しさを感じられることはありますか。

わからないですね。要は、あまりそれを考えても意味がないというのが正直なところです(笑)。自分がやりたいことを責任を持って実行し、それが社会や会社のためになり、自分自身も高められることが喜びであって。そのためにどう活動をするかを考えています。

仕事を進める上で困難は男女関係なく、必ずあります。いつもどう克服するか方法を考えますが、男性だから、女性だから、というところをあまり意識しても何か変わるわけではないと思います。

――創業家出身で、社長就任に対する心構えは前からあったのですか。

それはないです。「会社の跡を継ぎなさい」と小さい頃から言われてきたわけではないですからね。でも、「男女関係なく」という考え方で育てられました。「会社の仕事を手伝いたいならどうぞ」と言われていて、面白いからやってきたということです。

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