バナナマン・設楽統が、森山良子に見せた素顔 「僕はちゃんとした人じゃない」

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森山:若いころから長いこと見てると、成長の記録みたいなものがあるんですよ……。

設楽:何か変わってますかね。

森山:面白さに磨きがかかって吹っ切れた感じ。そういう成長を毎回見られるのがうれしいし、バナナマンのライブを見た翌日はすごく元気になって、自分のライブでも面白いことが言えちゃうの(笑)。それで、私のコンサートを見てくださった方もこんな気持ちなのかなと思って。表現の仕方は違うけれど、舞台上の生を見るということでは音楽とお笑いって同じところにあるんだなって。

設楽:ホントですか。僕らも15年〜16年やってるネタで、『赤えんぴつ』っていうフォークデュオがあるんですが、良子さんのような日本のトップシンガーが、毎回、ライブで僕たちのバカみたいなオリジナルの歌を聴いて、どんな気持ちでいるのかな? と思ってたんですよね。

森山:実はね、あれがだんだんうまくなっていくのがよくない(笑)。最近はギターもちゃんと音が出ちゃってるし。あのネタはだいたいライブの最後にやるじゃない? あれが今では「ケガするんじゃないか」っていうくらい怖くなってきてるの。

設楽:最後に日村のシャツを破るんですけど、狂気は意識してるかもしれないですね。ミュージシャンの方って破天荒な方が多いじゃないですか。自分の世界観がハッキリしているというか。

森山:らしいですけどね(笑)。でも、本当に破天荒な人は、人前ではいい感じにして裏で暴れたりするの。私はそうじゃないけど、1回やってみたいとは思ってます。

設楽:いや、思っちゃダメですよ。家に帰って良子さんが暴れるって(笑)。

設楽さんはすっごいセクシー!

森山 良子(もりやま りょうこ)/1967年『この広い野原いっぱい』でデビュー。その後、ミリオンセラー『禁じられた恋』をはじめ『涙そうそう』、『さとうきび畑』など、数々のヒット曲を生み出す。デビュー50周年記念アルバム『Touch me…』が発売中で、現在は全国を回るライブツアーの真っ最中。詳細は公式ホームページにて

森山:そういえば、設楽さんが家に来てくださったときね、最初、設楽さんのこと、すっごいセクシーだと思ってたの。今でもちょっと思ってるけど。

設楽:どういうことですか?

森山:すっごいくだらない話をしているんだけども、色気があるから、話してる設楽さんをまともに見れないの。「わあ……♪」って勝手にドキドキしてたんです(笑)。

設楽:いやいや、おかしな感じですね。僕は、森山家には常に憧れがあるんですよね。僕なんか本当に田舎者ですし。おうちに招待していただいたときも、ちょっと舞い上がってたんでしょうね。アンガールズの田中(卓志)とか東京03の角ちゃん(角田晃広)とか、みんなそうだったと思いますけど。そういうワケわかんないやつらの前で、なぜか良子ママが歌う、みたいな。

森山:あら、歌ってました?

設楽:直太朗くんと一緒に突然、歌いだしたりするんですよ。少し酔ってたとは思いますけど。これは自分の中にはない憧れの家庭だなと。奈歩ちゃんも直太朗くんも、みんな素直で純粋なんですよね。良子さんも可愛げがあるし。

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