「バイラルメディア」のバブルは弾けたのか 関心を失うメディアバイヤーの本心
その成長に目をつけて、やり方をマネようとするバイラルパブリッシャーも何社か出現した。だが、そういったパブリッシャー――バイラルノベルティーやファンティスタ、ワシントンポストのノウモアなど――のなかには、過去1年間にコンテンツを1度も配信していないところもある。またそれら以外のバイラルパブリッシャーも、以下のインタラクティブチャートからわかるように、トラフィックが減少してきた。
「いまなお、売り上げを伸ばせる」
トラフィック減少に悩まされているパブリッシャーのなかには、それでもソーシャルメディアを通じてリーチ拡大に成功しているところもある。アップワージーは今年10月、ソーシャルメディアを通じてリーチするユーザー数を、昨年10月の790万人から1010万人へと増やした。
「ユーザーがどこにいようと、これだけ莫大な数の人々にリーチできることに我々は満足している」と、アップワージーのエディトリアルディレクター、エイミー・オリアリー氏は語る。アップワージーは、ディスプレイ広告やバナー広告(これらはマネタイズにオンサイトトラフィックを必要とする)よりもブランデッドコンテンツを頼みの綱としているため、ソーシャルメディアコンテンツを介して、いまなお売上を伸ばせると同社の広報担当者は言う。