全室に“マイ執事”!最高峰ホテルの接客 ホテル通もノーマーク?セントレジスのもてなし

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東京進出の可能性は?

――インターコンチネンタルが近くに開業します。競争は激化しますか?

われわれには独自の戦略がありますし、いろいろな国際ブランドが関西に出てくるのは、好ましいことです。国際的に大阪の認知度が高まるということですから。

大阪にしかないセントレジスが東京進出する日は?

日本に来るお客様の立場で考えてみると、問題は、新しいか古いかではないのです。きれいで、よくメンテナンスされて、非常によいサービスを提供してくれるかどうかで、お客様は戻ってくる。単に新しいホテルができたからという理由だけで、ほかのホテルに乗り換えたりはしません。これは、開業以来、われわれが学んだことです。

――たしか2001年ごろに、現在、コンラッド東京(汐留)がある場所に、セントレジスが出る計画がありましたね。今後、東京へ進出したいですか?

適切な立地とパートナーシップがあれば、ぜひ出したいですね。私にとって東京は、都市というよりひとつの国です。ビジネスチャンスも大きいと思います。すでに大阪に進出していますから、認知度も上がっていますし、次の出店はより容易になるはずです。

――総支配人は日本ではかなり旅行されるそうですが、気に入られた観光地はありましたか。

できるかぎり旅行しています。関西では京都、神戸。それから札幌へスキーにも行きましたね。ついこの間は日光へ行きました。非常によいところですね。東照宮では案内アナウンスがすべて英語だったので、3時間そこにいました。旅館に泊まって温泉に入り、妻と家族も非常に楽しんでいました。日本の懐石料理の夕食、朝食。すべてがすばらしかった。出会った方々もとてもよかったですね。いつか富士山にも登りたいし、沖縄へも行きたいですね。

(撮影:ヒラオカスタジオ)

 

筆者が手掛けた東洋経済オンラインのホテル連載が、電子書籍「1泊10万円でも泊まりたい ラグジュアリーホテル 至高の非日常」(小社刊)になりました。10万円以上するような部屋に泊まりたいと思わせるラグジュアリーホテルの魅力とはいったい何なのか。厳選9ホテルの総支配人たちが大いに語っています。

山川 清弘 「会社四季報オンライン」編集部 編集委員

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やまかわ・きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

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