ライザップは「糖質制限を広める会」ではない RIZAPグループ社長が語る「理想の健康食品」
――ライザップにはそのノウハウがあると?
当社(旧社名・健康コーポレーション)が創業まもない2003年、「豆乳クッキーダイエット」という商品を出して一時年商100億円を超える大ヒット商品となった。このとき本なども参考にして、僕がすべての原料を決めた。
糖質を減らそうとすると、基本的にタンパク質を増やすことになる。そこで、タンパク質も食物繊維も摂取できるおからを配合したが、おからを増やしすぎると硬くなって歯でかめなくなる。カロリー量を減らすためにバターを減らすと、さくっと焼き上がらない。
糖質制限はあくまでも「手段」
おからをどれだけ細かく粉砕するかにもこだわった。細かければ細かいほど自然な食感になって味にも影響してくる。クッキーのレシピはこのように試行錯誤を繰り返しながら考えた。
自分たちで栄養素から考えてきたので、こだわりと自信がある。
今回はファミリーマートがおいしさに、ライザップが低糖質にこだわり、侃々諤々議論をしながら開発を進めた。
――近年の糖質制限ブームにライザップが寄与した役割は大きいのではないでしょうか。
われわれが糖質制限を意図的に広げたというわけではない。ライザップが出している「結果」はどのように生まれているのだろうかと多くの人が興味を持ち、そのことで糖質制限に注目が集まったのではないだろうか。
あまり認識されていないかもしれないが、ライザップでは糖質制限を全面に打ち出してはいない。できるだけ、こぢんまりと言っている。われわれは「糖質制限を広める会」ではなく、あくまでも手段として位置づけている。減量サービス、ヘルスケアサービスで最も効果的に結果を出すためには何がベストなのかをずっと考えているだけ。手段に固執しているわけではない。
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