なぜ楽天はFCバルセロナに257億円払うのか 来季からはメッシ選手の胸にも「RAKUTEN」

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「カンプ・ノウ」で歓談するバルサのバルトメウ会長(左)と楽天・三木谷社長(筆者撮影)

――今回は大きな投資だが、バルセロナのメイン・スポンサーになることを決めたのはいつか。

三木谷:実は去年も一度、検討したが、まとまらなかった。1年経って、またチャンスが訪れ「リスクはいろいろあるが、とりあえずやってみよう」と腹をくくった。

年間70億円は高すぎでは?

――プロスポーツチームのスポンサー契約として考えると、年間70億円というのは破格に高い。

三木谷社長は「世界の楽天に飛躍する大きなチャンスになる」と語る(筆者撮影)

三木谷:FCバルセロナと楽天の関係は単なるメインスポンサーではなく、「グローバル・イノベーション&エンターテイメントパートナー」だ。スポーツビジネスとして比べれば(アメリカン・フットボールの)NFLや(米プロバスケットボールの)NBAの方が稼いでいるが、そうしたスポーツの世界観は楽天の経営に馴染まない。

楽天はインターネットで個人や中小の店舗を応援するところから始まった会社。(ソシオと呼ばれる)14万5000人のサポーターが支えるFCバルセロナとは共通の価値観がある。

――イノベーション、エンターテイメントでどんな付加価値が生み出せるか。

三木谷:それはこれから考えることだが、例えば(楽天傘下の世界8億人の利用者を持つメッセージング・サービス)Viberを使ってバルサのサポーターを増やすとか・・・。楽天にできることはたくさんある。楽天にとっては「日本の楽天」から「世界の楽天」に飛躍する大きなチャンスになる。

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