「スポーツ見放題」バトル勃発!孫vsダゾーン Jリーグに2000億円を投じた英国企業の正体
スポーツ動画サービスが、日本でも本格的に広がりそうだ。
スポーツに特化したライブ中継サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」(英Perform Groupが展開)が8月23日、日本でサービスを開始した。130以上のスポーツ、年間6000試合以上が楽しめるサービスで、料金は月額1750円(税抜き)。テレビやスマートフォン、パソコンなどのデバイスで利用でき、中継を見逃した場合も、オンデマンドで視聴が可能だ。
コンテンツは実に多彩である。まずは欧州のサッカーリーグで、日本人選手も活躍するドイツのブンデスリーガやイタリアのセリアA、英国、ベルギーなど各国のリーグを配信。2018年ワールドカップの予選も配信する。
そのほか、ラグビーやテニス、バドミントン、バスケットボール、UFC(総合格闘技)、ゴルフ、卓球、F1、ビリヤード、フィッシングまで、ありとあらゆるスポーツを網羅する。日本向けに実況や解説を加えたコンテンツを配信したり、選手にインタビューする番組などの制作も考えているという。
2020年東京五輪に向け盛り上げる
日本のスポーツでは、プロ野球の横浜DeNAベイスターズ、広島東洋カープの試合に加えて、バレーボールのVリーグを中継。目玉はサッカーのJリーグだ。Perform Groupは今年7月、Jリーグと2017年からの10年間、合計2000億円に及ぶ、巨額の放映権契約を結んでいる。J2、J3を含む全試合を配信する予定だ。
ダ・ゾーンにとって、日本は、8月10日に始動したドイツ、オーストリア、スイスに続く、4番目の国だ。なぜ英国企業がわざわざ日本でサービスを始めるのだろうか。
8月23日に開いた会見で、日本社長を務める中村俊氏は「スポーツファンが多い。しかも、サッカーのファンでも、野球やバレーボール、テニスを見たりするように、複数のスポーツを楽しむ傾向がある。だが、そのために最適な環境が整っているわけではない。ダ・ゾーンは魅力的な価格で見られるようにする。2020年の東京五輪に向けてスポーツを盛り上げたい」などと説明した。
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