近大ブランドが狙う「2匹目のマグロ」とは? 鶏卵や白きくらげでも成功できるか

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近大とのコラボで「近の鶏卵」を作ったマシン・メンテナンス・サービスの石原祥光社長

大学発ベンチャーの成功例である「近大マグロ」

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大学発ベンチャーの成功例として、大々的に取り上げられているのが、皆さんよくご存じの「近大マグロ」です。

もちろんこの「近大マグロ」、一朝一夕に出来上がったわけではなく、近畿大学の初代総長・世耕弘一氏(故人)の「海を耕し、海産物を生産しなければ日本の未来はない」という信念のもと、1948年から和歌山県白浜で研究が開始され、永年の研究の結果生み出されたものです。

クロマグロは皮膚が弱く、手で触るだけでも傷になって死に至るとされ、人工飼育は不可能と言われていました。それを地元漁師の協力やいけすの大きさを変えるなどさまざまな工夫を重ね、ほぼ半世紀をかけて世界初のクロマグロ完全養殖に成功したのです。

そして、「せっかく開発した養殖技術を広く世間に提供しよう」と、この種苗(魚の養殖における稚魚のこと)を養殖業者にも販売。さらに2014年3月、BtoC(一般消費者向け)として、大阪中心部の商業施設グランフロント大阪(大阪市北区)に「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所」という専門料理店を出店しました。

これが、近大マグロが食べられるお店、として評判を呼び、一時は予約が取れないほどの人気でした。同年末には東京の銀座にも2号店を出店。さらにファンを増やす勢いです。

そしてこの近大マグロの勢いにあやかろうという「なにわ商法」も生まれつつあります。今回は、そんな元気な事例を2つ紹介します。

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