宅配ずし首位「銀のさら」、年内にも上場へ 銀だこ、すかいらーく…上場狙う外食相次ぐ

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「銀のさら」の宅配バイク

すし業界の市場規模(食の安全・安心財団による推計値)は1992年の1兆5485億円をピークに、2012年には1兆2753億円まで2割弱縮小している。個人経営の立ちずし屋が減少する一方で、消費者の低価格志向を追い風に、1皿100円前後で販売する回転ずしが規模を拡大してきた。

1兆円超のすし市場で、宅配の位置付けは…

回転ずし業界で最大手の「スシロー」(あきんどスシローが運営)は前12年9月期決算で売上高1113億円。業界2位の「かっぱ寿司」(カッパ・クリエイトホールディングスが運営)は前13年2月期の売上高が941億円。「くら寿司」(くらコーポレーションが運営)は前12年10月期に789億円。回転ずしの市場規模は5000億円に迫るともいわれ、存在感を増している。

回転ずしの好調と裏腹に、持ち帰りずしは苦戦を強いられている。

かつて2000店以上の加盟店を誇った小僧寿しは、直近12年12月期の売上高が202億円と10年前に比べて5割減り、営業利益も3期連続の赤字に沈んだ。牛丼大手の吉野家ホールディングスの傘下に入った京樽も、直近13年2月期の売上高が242億円と決して小さな規模ではないが、2期連続の営業赤字と苦戦している。いずれもスーパーの持ち帰りずしコーナーの充実化や回転ずしに押され、次の一手がなかなか見えてこない。

一方、銀のさらを筆頭とする宅配ずしの市場規模は450億円程度と、大きな伸びは見せていないものの、低位で安定している。銀のさらの直営店とFC店を合わせたチェーン売上高(2013年3月期)は252億円に上り、すでに市場シェアは5割超に達した勘定となる。

宅配ずしの同業では、宅配ピザ最大手「ピザーラ」を展開するフォーシーズが「柿家鮨」を2000年から関東中心に展開しているが、現在でも30店舗に満たない。宅配ずし市場は持ち帰りずしに比べれば安定しているとはいえ、市場規模1400億円ともいわれる宅配ピザに比べれば、そのマーケットの小ささは否めない。

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