「働いたら負け」がウソである6つの根本理由 「カネがあれば仕事しない」では人生間違える

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学校の勉強は特定の問題を短時間で処理することが目的でした。会社における学びは、問題づくりから始まり、答えを探して、現実にそれらを実行するまですべてにかかわるプロセスです。それはとても創造的な活動です。ですから、人は学ぶことで人生を豊かにすごすことができます。

5つ目、「働くことは、信用をもたらす」。

働くことは、責任を引き受けることです。責任のない仕事はありません。ですから、きちんと働く人は、きちんと責任を果たしている人とされ、社会的に信用されます。

また、信用はおカネで買うことができません。例を挙げましょう。あなたは、目の前の人が単におカネを持っている、というだけで信用できますか? おそらくできないと思います。信用は積み上げた行動でのみ、測られるからです。

きちんと働くことは、信用を積み上げる第一歩です。

ほんとうの自信は他者を必要としない

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6つ目、「働くことは、自信をもたらす」。

あなたには自信はありますか? 自信は大切です。

こう言うと、自信過剰は困るし、妙なプライドは持つべきでない、というご指摘をもらうこともあり、ネガティブな側面を思い浮かべる人も多いかもしれません。

でも、誰にとっても「真の自信を持つこと」は大事だと思います。真の自信は、それまでにその人が積み上げた実績によってのみ得られるもので、虚勢や高慢とは無縁です。

虚勢や高慢は、自信を持っている人の行動ではなく、「自信がないから、他者に認めてもらいたい」というだけのものだからです。

ほんとうの自信は他者を必要とせず、「自分の力を発揮して、何かを成し遂げた」人だけにもたらされるものです。

働くことは、何かを成し遂げることです。自信は、一生懸命働くことから生まれます。

以上です。これは私の個人的な考え方なので、学生のあなたがどう思うかはわかりません。

でも、あなたの疑問への1つの答えとなることを祈ります。

質問をしたその学生からは、働くということに対して悶々としていたものが明確になったと、感謝のメールをもらったそうである。

安達 裕哉 ティネクト代表取締役

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あだち ゆうや

1975年東京都生まれ。Deloitteにて12年間コンサルティングに従事 。大企業、中小企業あわせて1000社以上に訪問し、8000人以上の ビジネスパーソンとともに仕事をする。現在は仕事、マネジメントに関する メディア『Books&Apps』を運営する一方で、企業の現場でコンサル ティング活動を行う

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