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肥満や喫煙「やっぱり健康に悪い」という根拠 生活習慣病の予防知識を把握しておこう

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では、節酒が本当に効果があるのでしょうか? 高血圧で飲酒習慣がある人が、3週間節酒した場合の血圧の変化を調べてみました。対象となった人たちは、30〜59歳で服薬治療をしていない高血圧の日本人男性54人。彼らの飲酒習慣としては、日本酒換算で1回1合以上を週に4回以上。平均飲酒量は、日本酒換算で1回2合程度となっていました。

この54人をランダムにA群とB群に分け、前半の3週間はA群にはできる限り節酒するよう指導し、B群は普段のまま飲酒を継続するように伝えました。後半の3週間は、A群、B群入れ替えて、A群は普段の飲酒量にするように伝え、B群は節酒するように指導しました。節酒中の飲酒量は、普段の半分程度になりました。

その結果、最初の3週間はB群に比べA群の血圧が下がり、後半の3週間は逆にA群に比べB群の血圧が下がりました。つまり、高血圧の男性が飲酒量を半減すると、3週間という短期間で血圧が下がったのです。

1週間に3回以上運動で、糖尿病の発症リスクは約半分

最後に、運動も生活習慣病の予防には大いに役立つデータも紹介しておきます。35〜60歳の6013人の糖尿病ではない日本人男性を約10年間追跡調査した別の研究では、余暇における運動の頻度が週に0回に比べて、1〜2回では約20%、3回以上は約45%糖尿病を発症するリスクが減少していることがわかりました。

これらの研究から、糖尿病の予防には、普段の日常生活の中に身体活動を少しでも取り入れ、可能な人はアフター5や休日などの余暇に少しまとまった運動を行うのが理想的といえます。

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以上見てきましたように、生活習慣病の予防には肥満防止、禁煙、運動など、王道と呼ばれる方法こそが大事で、これらにより体の変化が出ることがちゃんと示されているのです。

他にも「塩分を1日6g未満まで減らす」「カリウムは1日に3000mg摂取」「1日当たりの食物繊維を男性は20g、女性は18gを目指す」「1日1万歩を目指して歩く」「野菜から食べる」「ストレスをためない」なども王道かもしれませんが、生活習慣病の予防に役立つことが医学的に明らかになっていることです。

忘年会、クリスマス、寝正月、そして新年会と…、飲み食いが増え、家にこもって運動不足になりがちなこれからの季節、生活習慣病の予防にもつとめて、楽しく健康に過ごしてみませんか?

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