「憲法・靖国・増税」、参院選後の安倍政権 吉崎 達彦が読む、ちょっと先のマーケット

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ダービーで哀しい思いをした福永騎乗のジャスタウェイだ!

さて、週末はエプソムカップである。5月のG1シリーズでは感動的なレースを多く堪能した。柴田大知騎手の男泣き(NHKマイル)、ヴィルシーナ初のG1勝利(ヴィクトリアマイル)、メイショウマンボと武幸四郎騎手のサプライズ(オークス)、父ディープインパクトを思わせるキズナの追い込み(ダービー)、そして「世界のロードカナロア」の圧勝(安田記念)である。

しかるに筆者は(おそらく多くの競馬ファンもご同様と拝察するが)、ほとんどリターンを得られずに終わった。ここは是が非でもエプソムカップで勝利し、6月の財布を温めたいと心から念願するものである。

折りもよく、人気は割れそうだ。アドマイヤタイシは斥量に不安があり、クラレントは距離に不安があり、サトノアポロは府中適性に不安があり、ファイナルフォームは休み明けに不安がある。そしてリルダヴァルは悪天候に滅法強いが、今週末は空梅雨っぽい。

そこで筆者の選択はジャスタウェイ。京都記念、中日新聞杯と不振が続いているが、昨年の毎日王冠ではカレンブラックヒルに首差の2位と、実力馬であることは折り紙つき。今回は同じ東京芝の1800メートルで華麗に復活と行きたいものだ。さすればダービーはエピファネイアで哀しい思いをした福永騎手も、破顔一笑となるのではないか。

先月に引き続く好レースを期待しよう。

かんべえ(吉崎 達彦) 双日総合研究所チーフエコノミスト

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Kanbee

吉崎達彦/1960年富山県生まれ。双日総合研究所チーフエコノミスト。かんべえの名前で親しまれるエコノミストで、米国などを中心とする国際問題研究家でもある。一橋大学卒業後、日商岩井入社。米国ブルッキングス研究所客員研究員や、経済同友会代表幹事秘書・調査役などを経て2004年から現職。日銀第28代総裁の速水優氏の懐刀だったことは知る人ぞ知る事実。エコノミストとして活躍するかたわら、テレビ、ラジオのコメンテーターとしてわかりやすい解説には定評がある。また同氏のブログ「溜池通信」は連載500回を超え、米国や国際政治ウォッチャー、株式ストラテジストなども注目する人気サイト。著書に『溜池通信 いかにもこれが経済』(日本経済新聞出版社)、『アメリカの論理』(新潮新書)など多数。競馬での馬券戦略は、大枚をはたかず、本命から中穴を狙うのが基本。的中率はなかなかのもの。

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