ホンダの小型バイク、新車ラッシュの狙い 国内で5機種を順次投入

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低迷する国内バイク市場に活気をもたらすか――。

ホンダは5月22日、エンジン排気量51~125CCで「原付二種」に区分される小型バイク5機種を6月半ば以降、順次、国内で発売すると発表した。9月に発売予定の大口径タイヤを備えた上級スクーター「Sh-mode(エスエイチ・モード)」のプロトタイプも公表した。

新たに発売するのは、ロードスポーツ「CBR125R」、アウトドアカブ「クロスカブ」、ネイキッドスクーター「ズーマーX」、レジャーバイク「グロム」、それに現行のスクーター「リードEX」をモデルチェンジした「リード125」。

小型バイクのラインナップは2倍近くへ

新車ラッシュにより、現在、7機種ある原付二種のラインナップは、2倍近い12機種(Sh-mode含む)まで拡充される。リードを除き、今回ホンダが投入するモデルはいずれも趣味性が強いモデルだ。現在の原付二種のラインナップは、すべて日常の足やビジネス用途を念頭に作られたバイクがほとんど。このため、バイクを「楽しみ」として求める顧客層には訴求できていなかった。

ホンダはこうしたラインナップを強化することで、初めてバイクに触れる若者層や、手軽にバイクを楽しみたい中高年層にもアピールしたい考えだ。

ホンダの小型バイク「グロム」

今回投入するバイクはいずれも世界市場をターゲットにして開発されたグローバルモデルで、先進国・新興国問わず、全世界で販売される予定。タイやベトナム、中国といった海外で生産、日本を含む全世界に輸出する。すでに海外で発売済みのものもあり、13年始めにタイで発売されたグロム(現地名MSX125)は、現地で非常に好評を博しており、国内でも発売前から強い引き合いがあるという。

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