ホンダの小型バイク、新車ラッシュの狙い 国内で5機種を順次投入

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縮小

125CCクラスの小型バイクは、性能と価格バランスのよさから、新興国を中心とする世界のバイク市場で見ると最も売れているクラス。ホンダも海外で年間1300万台を販売、これはホンダの2輪車販売台数の8割を占める。

一方、日本では免許制度の問題などもあり、原付二種は年間9万台程度、バイク全体の2割を占めるに過ぎない。ホンダの販売も5.5万台と海外での販売に比べると規模は小さいが、構造的な縮小が続く国内バイク市場で、相対的に健闘しているのが原付二種だ。

規制強化で「原チャリ」や大型スクーターが低迷

国内のバイク市場では、「原チャリ」の愛称で親しまれる排気量50CCの「原付一種」の販売が、08年以降の排ガス規制強化を受けて急落。125CC超のバイクも、駐輪規制が厳格化された影響などで大型スクーターが失速して以降、低迷が続いている。原付二種はこれに対して、00年から比較的底堅い需要を維持し続けている。足元では海外同様、コストパフォーマンスのよさが見直され、メリットが薄れた原付一種から需要が移っている。

ホンダは業界で足並みをそろえて行政へ原付二種の免許取得制度の緩和などを訴えており、引き続きラインナップの強化とともに、国内バイク市場の活性化を図っていく。

丸山 尚文 東洋経済 記者

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まるやま たかふみ / Takafumi Maruyama

個人向け株式投資雑誌『会社四季報プロ500』編集長。『週刊東洋経済』編集部、「東洋経済オンライン」編集長、通信、自動車業界担当などを経て現職

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