トランプ氏の「ヒラリーの夫」攻撃は酷すぎる 女性有権者が次々にレッドカード

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アーカンソー州ノース・リトルロック在住のパツィー・ベネワイズさん(58)は、ビル・クリントン氏が10年近く同州知事を務めていた間、同氏に票を入れたことは一度もなかった。だが11月8日の大統領選投票日には、ヒラリー氏に入れるという。

ベネワイズさんはトランプ氏について、「大統領選をままごとにしてしまった」と話した。

中立派も

一方、ロイターが取材した、まだどちらの候補に投票するか決めていない女性有権者の全員が、トランプ氏に反感を抱いていたわけではない。

ミズーリ州カンザスシティーでチューターをしているエイミー・フリゼルカさん(37)は、トランプ氏の発言は「ひどい」が、同氏の私生活が大統領としての統治の仕方に影響するとは思わないと語る。クリントン氏は欺瞞(ぎまん)に満ちているので、トランプ氏の方に傾いているという。

「どちらの候補にも投票したくない」とフリゼルカさんは話す。

ミシガン州スターリングハイツに住むジェーン・シモンズさん(78)も、クリントン氏、トランプ氏のどちらにも投票しない方がいいと話す。トランプ氏のわいせつ発言が明らかとなる数時間前に、シモンズさんは郵送票を受け取った。同氏の発言を受け、クリントン氏を支持することを考えているという。

「10年前のことではあるが、このことはこの男がどんな人間かを表している。とても変わったとは思えない」とシモンズさん。「良心があるとは思えない」

冒頭に登場したバージニア州在住のロッサーさんがクリントン氏に投票することを決断したのは、14歳の孫娘からトランプ氏がなぜあのようなことを言ったのかと聞かれたときだった。

「子どもにとって良い手本ではない」と、ロッサーさんは語った。

(Ginger Gibson記者、Grant Smith記者 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)

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