なめるな危険!「電気自動車レース」の超魅力

日本のメーカーが参加しないのは大問題だ

記者会見も覗いてみた

メディアセンターで開かれたドライバーの記者会見も覗いてみた。おおっ、あれはF1パイロットのセバスチャン・ブエミではないか。隣にはルーカス・ディ・グラッシもいる。

手元の資料を見ると懐かしい名前が目に飛び込んできた。ニコラス・プロスト、ネルソン・ピケJr.。往年の名ドライバー、アラン・プロスト、ネルソン・ピケの息子である。プロスト、ピケ、そして早逝したアイルトン・セナ。バブル時代、F1に熱狂した世代にはたまらない名前である。

そうか、彼らの息子たちが今や一人前のドライバーになって、FEのハンドルを握っているのか。時代はどんどん進んでいるのだなあと、遠い目になるシニア記者である。

開発に1チームあたり300億円から500億円という莫大な金がかかるF1は、金持ちチームが早い車を作ると、腕の差に関係なく独走してしまったりするが、どのチームも車の性能がどっこいどっこいのFEはドライバーの腕が物を言う。エンジンという重量物を積んでいないから、意のままに車体を操ることができ「EVの方が面白い」というドライバーもいるらしい。

日本の自動車メーカーは影も形もない!

勘のいい読者はすでにお気づきだろう。世界最速EVを決める大イベントであるにもかかわらず、開催地にも参戦メーカーにもドライバーにも「日本」の名前がない。これは大問題である。

日本から参加しているのはジャガーとチームを組むパナソニックと、アンドレッティ・オートスポートのスポンサーであるMS&ADホールディングスの2社だけ。日本の自動車メーカーは影も形もない。

かくなる上は、日本の匂いがするパナソニック・ジャガーとアンドレッティを応援するしかない。二日目、ホテルで体調を整えたシニア記者は、首から取材パスをぶら下げ、意気揚々とサーキットに向かった。

いよいよ観戦だ。その前にルールについて説明しておこう。

次ページどんなルールなのか?
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 仲人はミタ-婚活現場からのリアルボイス-
  • コロナ後を生き抜く
  • ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ時代の勝者と敗者<br>不動産 熱狂の裏側

実体経済の悪化を尻目に、国内外から熱い視線が注がれる日本の不動産。業界の雰囲気とは対照的に、上場不動産会社の株価は軒並み軟調です。コロナ後の新常態で誰が笑い、誰が泣くのでしょうか。現場の最新情報を基に不動産市場の先行きを展望します。

東洋経済education×ICT