日経平均は1万5000円超えれば反落警戒 26週線からのかい離は1987年時の30%に接近

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株式市場にも一部、悪影響が出始めた。REIT指数は4月5日に年初来高値をつけてから下落基調に転じ、昨年7月下旬以来、約10カ月ぶりに75日移動平均線まで下げた。

三井不動産、三菱地所といった大手不動産株も4月以降は値動きが鈍い。先週末は、米国の長期金利の上昇による日米金利差拡大を一因として、円安ドル高が進んだ。だが、もしこのまま日本の長期金利も上昇するようであれば、金利差拡大期待がしぼんで円高となり、輸出関連株にも悪影響が及ぶことになる。連日の年初来高値更新で、陶酔感が漂い始めている今こそ、酔いから覚める必要があるだろう。

「株式ウイークリー」編集長 藤尾明彦)

(撮影:尾形 文繁)

藤尾 明彦 東洋経済 記者

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ふじお あきひこ / Akihiko Fujio

『週刊東洋経済』、『会社四季報オンライン』、『会社四季報』等の編集を経て、現在『東洋経済オンライン』編集部。健康オタクでランニングが趣味。心身統一合気道初段。

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