「ネガティブな言動で和を乱す人」への対処法 不必要な気を遣う必要はない

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このネガティブな彼の言動に、彼よりも年下の上司は本当に手を焼いていました。チームの輪を乱さないようにと彼に気を遣い、他部署とのトラブルの間に入っては奮闘している姿を目の当たりにすると、「半年間しかいないけれども、私に何かできることはないだろうか」という気持ちになりました。そして私は、同じ職場で働く皆が、彼に振り回されないようにすること。また、彼を孤独にしないこと、この2つをやることに決めたのです。

不必要な気を遣わず、「素」で接する

具体的に言うと、不必要な気を遣わず、私の「素」で接してみました。自業自得ではあるものの、職場内で厄介者として扱われていたことは、彼も薄々感じていたと思います。また、それに伴う淋しさもあったはずです。

そう考えた私は、毎日の挨拶は私から欠かさずしました。まともな挨拶がかえってこないときは催促のために二度挨拶をしました(笑)。

休憩時間中にお菓子を食べるときは、「○○さんも、これ召し上がりますか?」と声をかけました。しかし、勝手に館内温度を変更されたときには、「みんなが暑いか寒いか聞いたのですか?」と指摘することもありましたし、思ったことは遠慮なしに伝えていました。

周りはヒヤヒヤしていたようですが、僭越(せんえつ)ながら、時間が経つごとに小さな手ごたえを感じていたのです。結果的に彼は、これまで一度も参加したことがないと言っていた社内行事に自ら参加をしましたし、いつも欠席であった職場内の送別会にも出席をするようになりました。

すべてのケースがこれに当てはまる訳ではないと思いますが、チームに中で孤立している人がいる場合には、再度チームに加わるきっかけを作ることが必要だということです。たとえ孤立の原因がその人自身にあったとしても、です。

「触らぬ神に…」という諺(ことわざ)もありますが、チームのメンバーは「人」です。諦めることなく向き合うことで、チームワークが保たれることもあるという事例のご紹介でした。

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アルファポリスビジネス編集部

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