新型iPhoneがついに「スイカ」機能を搭載 JR東日本の悲願、ようやく実現

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実際にiPhoneで「モバイルSuica」と同等のサービスを利用する場合、新たにアプリが提供されるのかなど、詳細についてはまだ不明だ。だが、「モバイルSuica」の場合、グリーン券や特急券は紙のきっぷより安く購入できるというメリットがあり、iPhoneが対応すれば新幹線や特急列車などのチケットレスでの予約、購入がさらに進みそうだ。

また、定期券の購入が可能な点も、定期の更新時などに駅の窓口に並ぶ必要がなくなるという点で歓迎されるだろう。

アップルなどの発表によると、iPhone7でSuicaを使うには、手持ちのSuicaの上にiPhone7を置いてタップするだけ。これだけでiPhoneにSuicaが登録されて使えるようになるという。

無記名Suicaも利用可能

既存のモバイルSuicaと異なるのは、無記名のSuicaでも利用可能な点だ。モバイルSuicaは会員制サービスのため、利用する際には登録が必要になる。だが、JR東日本によると、Apple Payでは無記名のSuicaも利用可能。Apple Payに設定したクレジットカードを使えばチャージもiPhone上でできるという。

さらに、複数のSuicaをApple Payに登録して使い分けることも可能だという。定期券と無記名のSuicaを登録し、仕事用とプライベート用に分けるといった使い方も可能になりそうだ。

2001年11月にSuicaの本サービスが始まってから今年で15年。現在、Suicaは日本全国の4789駅、約3万台のバス、約36万の店舗で使えるといい、今年3月末時点での発行枚数は5923万枚にのぼるという。今回のiPhone対応は、Suicaの今後の発展にも大きなインパクトとなるだろう。10月下旬とされているサービスの開始に向け、今後発表されるであろう利用方法などの詳細が注目される。

小佐野 景寿 東洋経済 記者

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おさの かげとし / Kagetoshi Osano

1978年生まれ。地方紙記者を経て2013年に独立。「小佐野カゲトシ」のペンネームで国内の鉄道計画や海外の鉄道事情をテーマに取材・執筆。2015年11月から東洋経済新報社記者。

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