野田聖子氏盛大パーティーで見えた次の政局 自民の大物政治家が集結した理由とは?
この日のパーティーで最初に挨拶したのは、野田氏の岐阜後援会会長を務める村瀬恒治昭和コンクリート工業社長だ。
「私は野田さんが昭和62(1987)年に(岐阜)県議会(選挙)に出て以来、応援している。国会議員としても23年たった。頂点に立たないと飛躍は止まらないかと思う」。村瀬氏はパーティーの名称である「野田聖子さんのさらなる飛躍を期待する会」をもじってこう述べた。
実際に東京都知事選で小池百合子氏が当選して以来、政治はまさに「女性ブーム」に沸いている。1998年には小渕内閣で37歳10か月の最年少で郵政大臣に抜擢され、また党内の広い支持を得るべく2003年には番町政策研究所(現・山東派)を離脱するなど、早くから総理を目指して準備を整えてきた野田氏だが、果たしてこのブームに乗ることができるのか。
小池都知事とハグ
それは野田氏のパーティーに参加した華麗な面々から占うことができるかもしれない。会場には現職の自民党の国会議員の他、森喜朗元首相や小池百合子東京都知事など「時の人たち」も駆け付け、野田氏の華やかな人脈を見せつけた。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長を務める森元首相は、「野田さんは障害者スポーツの支援をしている。パラリンピックを支援するステーション(正しくはサポートセンター)を溜池にある笹川財団(正しくは日本財団)に作ったのは野田さんだ」と讃えた。森元首相に続いて挨拶のために壇に上がった小池知事は野田氏としっかり抱き合い、話題になった東京都知事選での秘話を明かしている。
「実は野田さんは私の選挙を手伝ってくれた。励ましのメールや電話をくれた。また障害児は待機児童にも含まれない実態を教えてくれた」。さらに小池知事は「(リオ・オリンピックの閉会式で雨が降ったため)みんな着物を心配していたが、野田さんは『風邪は大丈夫か』と聞いてくれた」と述べ、野田氏との親密さをアピールした。
そればかりではない。この2人は政治の現実の一場面をも見せつけている。森元首相がまさに挨拶のために登壇しようとした時に、すれ違いを意図していたかのように小池知事が会場に入ってきたのである。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら