「ニトリへのヨーカドー出店」が持つ重い意味

ヨーカ堂の構造改革の方向性が見えてきた

東京・足立区で建設が進むニトリの店舗に、初めてイトーヨーカ堂が出店する(写真:記者撮影)

不採算店を中心に閉店ラッシュに追われているイトーヨーカ堂。苦しい状況が続いているが、この冬には“意外な場所”へ出店する。

その場所とは、家具チェーン最大手・ニトリホールディングスが今年12月に東京都足立区梅島で出店予定の「環七梅島店(仮称)」の中。1階部分にイトーヨーカ堂の食品館が入り、2階と3階ではニトリが家具類を販売する。

これまで、ニトリがイトーヨーカ堂の店舗内に出店したことはあったが、逆にイトーヨーカ堂がニトリの店舗内へ出店するのは初めてのことだ。

ヨーカ堂とニトリ、それぞれの思惑

環状七号線と国道4号線が交わる場所へ、ニトリが出店する。2016年12月オープン予定

複合店が誕生するのは、イトーヨーカ堂とニトリがそれぞれの弱点を補い合えるから。イトーヨーカ堂側からすると、業績が低迷する住居関連部門をニトリのブランド力で補うことができる。そして得意の食品部門に特化した店舗運営が可能となる。

他方、ニトリからすれば食品を中心としたデイリー商品を展開するイトーヨーカドー食品館を併設することで、週末に比べて客数が少ない平日においても自社商品の販売機会が増える。両社の思惑が一致した新店舗といえるわけだ(会社名は「イトーヨーカ堂」、店舗名は「イトーヨーカドー」と表記)。

次ページ食品中心の店にするワケ
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 不妊治療のリアル
  • 奨学金借りたら人生こうなった
  • ベテラン車両の肖像
  • 日本野球の今そこにある危機
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
ANAとJAL、国内線で競り合う復活レースの熾烈
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
富裕層、世代でまったく異なる「お金の使い方」
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
話題の「30分で絵を描く」秘訣、驚くほど簡単4手順
話題の「30分で絵を描く」秘訣、驚くほど簡単4手順
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
メタバース革命が始まる<br>全解明 暗号資産&NFT

不正流出事件から4年。復活不可能に見えたビットコイン相場は米国主導で活況を取り戻しました。暗号資産を使ったNFTの購入、そしてNFT取引が広がるメタバースにもビジネスの機会が広がっています。日本は暗号資産とどう向き合うのでしょうか。

東洋経済education×ICT