メルセデスの未来映す「マイバッハ6」の美貌 超高級クーペのコンセプトカーを解剖する
メルセデス・ベンツは8月18日、カリフォルニアで開催された「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」において、マイバッハブランドのコンセプトカー「ヴィジョン メルセデス・マイバッハ6」を披露した。
世界最高峰の規模と格式を誇るクラシックカーコンクール。北米カリフォルニア州モントレーにて開催される「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」は、今年も盛況のうちに閉幕したが、その会場にて発表された「メルセデス・マイバッハ」ブランドのEVコンセプトカーが、会場を騒然とさせることになった。
美しい?グロテスク? 視覚的インパクトは大
「ヴィジョン メルセデス・マイバッハ6」と名付けられたこのコンセプトカーは、スタイリング上は2+2クーペの形態を採りながらも、全長5700mm×全幅2100mm×全高1328mmという、かつての「マイバッハ57」にも匹敵する堂々たるサイズ。そして豊満な体躯を生かした優美きわまるプロポーションを誇る一方で、見る者によってはグロテスクにも映るディテールで視覚的インパクトを与えている。
また往年の名作「メルセデス・ベンツ300SL」の象徴となり、のちに「メルセデス・ベンツSLS-AMG」にもオマージュとして引用されたガルウィング式ドアを採用するのも、大きな特徴と言えるだろう。
パワートレインは、当代最新のコンセプトカーらしく完全な電気自動車。24インチの巨大なホイール1本につき、各1基の電動モーターを組み合わせるAWDである。合計4つのモーターが発生する最大出力は、実に750psにも達するとのことで、0‐100km/h加速タイムは4秒以下。250km/hに到達したところでリミッターが作動するという、恐るべき高性能EVと説明される。