宅飲み用日本酒、これは絶対「買っちゃダメ」

限られた予算でヒット打率を高める具体策

まず、1000円前後の日本酒を買うなら、造りとコストが見合っていない「純米大吟醸」「大吟醸」は買わないほうが吉。そのコストで「大吟醸」を出すためには、ほかのところで無理にコストを削っている可能性が非常に高いからです。ここは逆に、あえて精米歩合(米の削り度合い)が高くないものを選ぶという、ツウな戦略をとりましょう。

また、「ラベルに米の名前をでかでかと掲げているお酒」もアウト。米頼みということは、つくりにはこだわっていない可能性が高いからです。それよりは、お米の名前はわからずとも、「生酛造り本醸造熟成生原酒」などのように「どのようにつくられたか」を堂々とアピールしているほうが、よっぽど信頼できるんですね。

あとは経験上(やや偏見も入っていますが)、とくに「山田錦」推しの日本酒は「山田錦って言っておけばいいんでしょ!」感があります。

もうひとつ、「値段の安い灘、伏見のお酒」も避けましょう。日本酒の名産地である灘(兵庫)と伏見(京都)は、ワインにおけるフランスのような、位の高い場所。予算が限られているなら、フランスワインよりチリワインの方が当たりが多いのと同じで、日本酒も灘、伏見のような「フランス」を避け、北陸や東北の普通酒を選んだほうが、コストパフォーマンスがいいのです(「吉乃川」など)。

今日はどうしても酒屋に行けそうにないという日は、ズバリ、「八海山」「吉乃川」「玉乃光」です! これならまず失敗はない、とオススメできますし、かつスーパーとコンビニでもよく見かける3銘柄です(玉乃光は伏見のお酒ではありますが、値段も手ごろで、例外的にオススメです)。

賞は言わば「F1レース」、一般人は無視しよう

酒屋に行くと、「○○賞受賞」と書かれた日本酒をよく目にしますよね。でも、日本酒の賞は、まったく無視して構わない要素です。なぜか。日本酒の賞レースは、F1レースのようなものだからです。杜氏の技術を競う会、「超絶玄人による腕試しの場」なんですね。

いくらサーキットで速く走れても、公道では乗り心地が悪いですし、すぐに飽きてしまいます。自分が乗るなら、それよりプリウスやデミオ、高級路線でもレクサスといった、みんなが楽しく安全に乗れるように設計された車がいいはずです。

日本酒も同じで、杜氏の腕を競う味と、市販のお酒では、目指すところがまったく違います。言ってしまえば、賞レースは「米からここまでフルーティな香りが出るよ!」というウルトラCを競う大会なんです。食事と合わせることを最優先に考えるのであれば、むしろ「○○賞」は避けたほうがいいとさえ言えるでしょう。

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