大阪のレトロ建築物、意外な人気 隠れた観光資源、スタンプラリーで脚光
古くから「商人の町」として知られる大阪。その中心地である北浜近辺は、大阪大空襲の戦災が小さかった。大阪ビジネス街の中心ともいえる中之島~淀屋橋~北浜~船場の界隈を散策すると、昔のたたずまいを残した近代建築物にほうぼうで出会う。しかもそれらは、いまだ現役として活躍しているものが多い。
そのような建物のうち、今でも実際に入ることができるレトロ建築物をめぐる「船場レトロ建築スタンプラリー」が好評を博している。
大商、大阪市などが共同で企画
このスタンプラリーは、「誰もが楽しみながら、古き良きものを知ってもらいたい」(大阪商工会議所・地域振興課)という思いから、大阪商工会議所と大阪市、大阪観光コンベンション協会が共同で企画した。
1月26日から3月24日の期間中に、船場にあるレトロ建築物やホテルに設置してあるスタンプを3つ集めて専用ハガキで応募すると、抽選で「リーガロイヤルホテル」などのペア宿泊券、コンサートチケット、チョコレート詰め合わせなど、計201人に賞品が当たる。ビル内の25施設、団体にスタンプラリーシートを提示するだけで、ワンドリンクサービスや割引、粗品進呈などの特典を受けられる。
当初、準備したラリーシートは7000枚。一方、ホームページ上で告知はしたものの、大々的なPRは行っていなかった。大商も最初から在庫は不要と考えていたぐらいだったが、ふたを開けてみると、うれしい誤算が舞い込んだ。イベント開始から早いところでは1~2日で在庫切れとなり、1カ月も経たないうちにシートが払底。参加したビルからの要請もあり、急きょ、1万枚を増刷することになった。
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