ならぬものはならぬ?TPPに揺れる自民党 日米首脳会談後、自民反対派は怒り心頭

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自民党議員が見据えるのは、夏の参議院選挙だ。調査会に出席した議員の一人は「早速、地元の農協組合長から、あんた方を勝たせて失敗だった、参議院選への対応を考えないといけない、と言われた」とこぼす。

自民党の有力支持団体であるJA全中の萬歳章会長も25日に記者会見し、「参議院選で自民支持を見直すのか」と問われて「今の時点でどうするかこうするか、判断する段階に至っていない」と言葉を濁しながらも、今後の自民党の対応次第で自民支持を見直す可能性がくすぶる。

TPP交渉に参加している11カ国は、今年10月に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)での合意を目指している。日本もそれまでに交渉妥結を目指すのであれば、安倍首相が交渉参加を決断するまでに残された時間はわずかだ。

(週刊東洋経済2013年3月9日号)

山田 徹也 東洋経済 記者

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やまだ てつや / Tetsuya Yamada

島根県出身。毎日新聞社長野支局を経て、東洋経済新報社入社。『金融ビジネス』『週刊東洋経済』各編集部などを経て、2019年1月から東洋経済オンライン編集部に所属。趣味はテニスとスキー、ミステリー、韓国映画、将棋。

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